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子どもは、遊びを通して学び、癒され、表現し、成長していく

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オーストラリアとニュージーランドをカバーしているthe Australian Counselling Associationによって運営されているThe Australian Institute of Professional Counsellors (AIPC) というカウンセラー養成機関のサイトに、どのような目的で、どういったPlay Therapyのアクティビティを取り入れるべきかを解説したレポートを見つけました。PonoLipo Shopは、周囲の大人達が「子どもと一緒に遊ぶ」ことが、一番の知育であり子どもの心身の成長につながるという考えをベースにして、いろいろな遊びを提案しています。このPonoLipoのベースとなるコンセプトを理解していただくのに参考になるところが多いレポートです。


Play Therapy Activities to Engage Children

http://www.counsellingconnection.com/index.php/2011/07/18/play-therapy-activities-to-engage-children/

In play therapy, children are encouraged to express, through play, all the things they may have difficulty saying or contextualising into words. As a consequence of this primary focus, play therapy has expanded to include most of the expressive art forms including drawing, painting, sculpturing, music, dance, drama, movement, poetry, and storytelling. So while the mainstay of play therapy is still the playroom with its selection of symbolic toys, the play therapist has greatly expanded the medium…

子ども達が親の言いつけを守る時、守らない時

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少し古くなりますが、とても意義深いリサーチのレポートを見つけましたので、ご紹介します。2010年、The Jounal of Child Developmentの3月/4月号に発表された研究です。カリフォルニア大学Davis校の心と脳研究センター心理学教授Kristin Hansen Lagattutaを中心にして、シカゴのイリノイ大学、カナダのブロック大学が参加した共同研究のレポートです。

When will children disobey parents? It depends on the rule

Date:March 26, 2010
Source:Society for Research in Child Development
Summary:
A study of 60 4- to 7-year-olds that considers the connections between control over issues within children's personal domain, identity, and emotional well-being has found that children make important distinctions between different kinds of rules. Using role-playing situations, the researchers learned how children would act and feel when a parent forbids them from engaging in a desired activity. The findings suggest that children make important distinctions between different kinds of rules when reasoning about decisions and emotions.

https://www.sciencedaily.com/releases/2010/03/100325091419.htm

4歳~7歳の60人の子どもが参加してリサーチが行われました。子ども達は、いろいろなシチュエーションで親に、自分がや…

赤ちゃんには文脈を踏まえて物事を観る力が備わっている

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2017年11月1日に発表された最新のレポートです。Brown Universityの認知、言語、心理の科学分野の研究者Kristen Tummeltshammerと助教授Dima Amsoによる実験から、6ケ月の赤ちゃんが、もう既に提示される画面の図形のパターンの中から「人の顔」を探すプロセスにおいて、提示される画面の図形パターンを記憶し、リピートして提示される画面では、その記憶を使ってパターンを先読みして顔を探すプロセスが、どんどん早くなることを立証しました。新しいパターンを見せると、顔を探すのに初期と同じ時間が掛かることから、赤ちゃんが、その場の経験を短期的に記憶し、その記憶を利用して先読みして次の行動に反映させていることが分かりました。


Babies can use context to look for things
Date:November 1, 2017
Source:Brown University
Summary:
In a new study, infants as young as 6 months old demonstrated that they can rapidly integrate learning, memory and attention to improve their search for faces in a simple scene.

https://www.sciencedaily.com/releases/2017/11/171101091955.htm


この実験は、46人の6か月と10か月の健康な赤ちゃんとその母親を対象に条件が統一された実験室で行われました。赤ちゃんたちは、ママのお膝に前抱っこされて、目の前のモニター画面に提示されるランダムな4つのカラフルな図形のパターンの中のひとつが裏返って人の顔が出て「いないいないばあ!」という音声を発するアニメーションを連続して見せられます。休憩の後、何度か繰り返して同じパターンの画像を見せていき、赤ちゃんの目の動きの変化を計測したということです。アイ・トラッキング・システムにより、赤ちゃんの画面上での視点の動きと、その時間経過が、正確に計測されました。

この結果、赤ちゃんが初めて提示される画像で「人の顔」にたどり着くまでの時間は、ほぼ同様なのに、繰り返し同じパター…

Parenting: 父親がペアレンティングに積極的になることが、父親にも子どもにも良い成果をもたらす

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New York UniversityのSteinhardt School of Culture, Education, and Human Developmentの心理カウンセリング分野の研究者であるAnil Chako助教授によって進められた、父親向けの「子どもと一緒に絵本を読む」ペアレンティングプログラムの経過観察研究によって、このプログラムが、4歳前後の子ども達の就学準備に効果的であり、また父親の子どもに対するペアレンティング技術の向上にもつながることが分かりました。これは、今年1月23日に報告され、the Journal of  Clinical Child & Adolescentに掲載されました。

Engaging fathers in parenting intervention improves outcomes for both kids and fathers

Date:January 23, 2017
Source:New York University

Summary:
A parenting program where fathers engage with their children through reading was found to boost the fathers' parenting skills while also improving the preschoolers' school readiness and behavior, finds a new study.

https://www.sciencedaily.com/releases/2017/01/170123125524.htm


この父親向けのペアレンティングプログラムには、NYの126の低所得家庭の父親と、その4歳前後(プリスクール)の子ども達が参加し、8週間の間、週に1度90分のセッションが行われました。参加者の大半は、中南米からの移民でスペイン語を日常話している親子でした。プログラムの内容は、少人数のグループに分かれて、父親が子供たちと一緒に英語の絵本を読みます。読み聞かせるのではなく、子どもと一緒に読んでいくのです。スペイン語を母国語としている父親がつっかえたり読み間違えたりしたら、子ども達や他の父親たちが代わりに読んだ…

From NY Joyの子育てレポート 理想的な早期教育ってあるの?

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皆さんと同じように、NYで二人の子育てに奮闘しているJoyから、とっても大事なことが書かれている記事を見つけたので紹介したいということで、NPR(National Public Radio)のニュースサイトに掲載された「早期教育」についての記事とJoyの解説が送られてきました。これは、Tania Lombrozoという「学習」について研究している認知心理学の研究者によって書かれ、2017年8月28日にNPRに掲載されたものです。

Joyの活用している情報源として、このNPRをブックマークしてアメリカについてのいろいろな記事を読んでみても面白いと思いますよ。



What Should We Be Teaching Young Children?理想的な早期教育ってあるの?
http://www.npr.org/sections/13.7/2017/08/28/546811975/what-should-we-be-teaching-young-children?utm_source=facebook.com&utm_medium=social&utm_campaign=npr&utm_term=nprnews&utm_content=20170828
年々学力を優先する世の中、子供の教育に良いと思いまだ鉛筆も上手に持てないうちからドリルを買っている親御さんが多いのではないでしょうか。私もその一人です。しかし、子どもの成長発達というのは学校で教えている国語・数学・英語などの勉学面だけに限られるものではありません。多才で豊かな大人に成長するには情緒的発達、社会性の発達も重要です。そういった能力を育てるには音楽などの情操教育や「聞く話す読む書く」といった言語学習が大きな役割を果たすと言われています。
この記事によると子供の教育にとって「何」を勉強するかだけではなく、「いつ」身につけるかも重要だと書いてあります。例えば極端な例ですと天才ピアニストを育てるには3歳からピアノを習わないと絶対音符が身につかないと言われています。しかし、ピアノの先生をされている親戚に伺うとある程度指の発達や手が鍵盤に載せられないとピアノを習うこともできない。早すぎても、遅すぎても最大限の効果が求められない、子供の脳の発達というのはとても敏感でタイミングが大切だと言うことが分…

英語の文化を理解する大切さ

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英語は、どっぷり浸かって真面目に勉強してみると、独特のリズムとフレーズを持つ大変音楽的な言語です。英語圏から、ジャズやロックなどの新しい音楽が生まれてきた理由が分かる気がします。

この英語の音楽的な楽しさ、面白さから英語学習に入ると、その魅力が理解しやすく、楽しく英語学習をすることができます。「音」から入る言語習得は、幼児期の子どもの言語習得と同じ道筋ですので、お子さまと一緒に楽しい遊びとして家庭に取り入れることができます。

英米で親しまれている昔からの伝承童謡「マザー・グース」や、新しく創作された童謡や子供向けのRhymeを総称して「Nursery Rhymes」といいます。英語では、昔から韻を踏んでRhymeを作っていくことが広く言葉遊びとして定着しています。日本語でいえば七五調と同じような感じでしょうか。韻を踏むことによって英語の音楽的な面白さが際立ち、老若男女を問わず楽しめるものになります。詩も、そうしたRhymeの文化をベースにしていますので、朗読されるものをライブで聴く方が翻訳されたものを読むより、面白さが理解しやすかったりします。ラップミュージックの面白さも、この韻を踏むRhymeをベースにしたものです。


英語圏の、現代の文化に脈々とつながっている歴史的な文脈を、幼い頃から吸収して理解していくことは、成長して実際に英語でコミュニケーションを取っていく場面で大変重要になります。日常交わされる会話の端々の機微、映画やドラマでの会話の妙味、ギャグやジョークなども、そうした文脈の中から生まれてくるからです。

教材として日本で開発されたものだけで英語を覚えていくだけでは、そうした大きな文化の文脈を理解できず、実際の会話場面でのコミュニケーションが困難になります。教材中心となる学校やお教室での英語教育をサポートして楽しく英語の世界を広げていくために、ご家庭ではなるべく教材ではなく、英語圏の子どもたちが日常接しているコンテンツを散りばめていくことが大切です。

韻を踏む独特の英語の文化を理解し教養を育む絵本やお歌に、幼い頃に接する機会を持つことが、大人になってから英語圏の文化をよりよく理解する土台になっていくのです。ポノリポショップでは、マザーグースなどのお歌のCD付絵本や、Phonicsを取り入れた物語絵本など、Rhymeの文化を理解することができる絵本をたくさん取り揃え…

睡眠不足は、子どもの情緒に長期的に悪い影響を与える

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Lack of sleep increases a child's risk for emotional disorders later
NIH-funded study reveals long-term emotional effects of poor sleep



https://www.sciencedaily.com/releases/2016/07/160722104137.htm

Date:July 22, 2016

Source:University of Houston
Summary:Children who experience inadequate or disrupted sleep are more likely to develop depression and anxiety disorders later in life according to recent research. The study seeks to determine the precise ways inadequate sleep in childhood produces elevated risk for emotional disorders in later years.

去年の7月ヒューストン大学の臨床心理の助教授Candice Alfanoを中心としたヒューストン睡眠と不安につての研究センターによる、思春期前の7歳~11歳の50人の子どもを対象とした調査研究により、睡眠不足や睡眠の中断が、子どもの情緒に大きな影響を与えることが判明しました。不安や抑うつなどのネガティブな感情が増幅しやすいという傾向と共に、ポジティブな感情を生じにくくさせ、楽しいことや嬉しいことを十分享受することができなくなるという結果が出たそうです。
そして、こうした傾向は、数年が経過した後に現れる傾向にあり、その子の思春期へ向かう心の有り様に大きな影響を与える可能性があるということです。
自分自身に自信を持って、幸福を素直に幸福と感じていけるように育ってほしいと願うならば、夜更かしせずに、夜は早めに寝かしつけ、途中で眠りが中断したりしないように、静かで安らかな睡眠環境を日常キープすることが、大切ということです。

University of Houston. "Lack of s…